2025.11.01
介護業界におけるイノベーション(ケアテクノロジー導入)と採用の実際
ケアホームよしだ
皆さんこんにちは。だんだんと寒くなってきましたが
いかがお過ごしでしょうか。
2025年問題がいよいよ…
今は11月、今年は2か月で終わろうとしています。
2025年は「2025年問題」として、超高齢化の中でもさらなる人不足の問題
(人口の3人に1人が65歳以上)について、大きくマスコミでも取り上げられたので
お聞きになったことがある方もいらっしゃるかと思います。
今後を考えたケアテクノロジーの導入の計画と開始
弊法人は地域密着型でもあるのでお部屋は個室です。
最先端とはいかないまでもご利用者様に合わせたより良いケアと
自立支援ができたら、とケアテクノロジーの導入を検討し
導入を始めました。
今年度―移乗用リフトを少数から
今のケアテクノロジーは産学官の他職種連携のものとなっており、
いろんな分野の意見を取り入れてできている(できていく)ものです。
使う人、使用される人の意見が重用され、よりよい関係の中で作っているものになります。
今後の人不足でも、ケアテクノロジーの弊法人らしい使用により空いた少しずつの時間を
ご利用者さまに充て、何らかの自立のお手伝いができていけばいいと考えています。
ケアテクノロジー導入時
実際、ケアテクノロジーが導入されたら、 「それが人や業務を代わって
やってくれるだろう、よかった」いう誤認識でいることがあります。
いやいや、すべては使い方次第なんだということです。
導入開始時期にケアテクノロジーが前後の業務と繋がらない場合は、
「業務のつながり、流れ」がそこで崩れたりしますから
すんなりしっくりいかない、これなら使わないほうがよいかも、という印象を持たれがちです。
導入後の混乱時期
予算の都合もありましたが多分全員対象、という考えで始めたら、今続けられたのかなと思います。
どうして今までやってきたことではダメなんでしょうか、という職員の考えもある中、
「手足に触れられると痛いので、怒り手を挙げてしまわれるご利用者様」、
「姿勢がもとに戻れば自食できるだろうご利用者様」に同意をいただいてから
リフト移乗と、困ったところは質問に回答いただき、研修をお願いしてやっていきました。
↓㈱マツオメディカルの社長様より直々のリフト移乗前後の業務研修の最中です↓
今はデモや導入前後のフォロー体制がしっかりしています。
ケアテクノロジーは人を代替するのでなく支援するために共生するもの
いつも職員のボディメカニクスを駆使した技術で移乗するよりもかかる時間だけ見ると
確かに「長い」と思います。しかしながら1か月ほどお願いしてやっていただいたあたりで
(職員)
- 腰が痛くない、しかも手を挙げられないから怖くない(ストレスが減った)
- だんだんと一人でもできるようになった(1移乗が2,3分程度)
(ご利用者様)
- ・ご利用者様は痛みを感じないでベッドまたは車椅子に移っていただける
- ・その後の食事等がスムーズに(不機嫌にならず)召し上がっていただける
こういったことが長い目で見ると良いのではないでしょうか。
こんな良い状態が見えてできてきたので、だんだんとリフトを使用してくれるようになり
一つの業務として入ってきたように感じます。
少しずつ希望するご利用者様が増えたら
介護職の体を使った移乗は筋緊張があるとのことで、ストレスから拘縮にもつながっていくそうです。
介護職という他人から脇の下を抱えられてよいと思う人は少ないと思いました。
介護者とご利用者様双方がよい状態で
関われる業務が増えていくと、双方のストレスや負担は
一つ減るのかなと思います。
また、移動用リフトはすぐに効果が出るのかというと、ゆっくりと出てくるそうです。
メリットは短期間でも4つ見つかりました。
毎日のことです、じっくりやってその都度何かを皆で工夫、改善、実行を
継続していくのが良いのだと思います。